インドネシア出身のシンガー、NIKI(ニキ)を世界に広げた代表曲が「Every Summertime(エヴリー・サマータイム)」だ。2021年、マーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の主題歌として発表された。曲の背景と、なぜここまで世界に届いたのかを整理する。
マーベル映画から生まれたラブソング
Every Summertimeは、映画『シャン・チー』のサウンドトラックの一曲として、2021年8月にリリースされた。NIKIによれば、この曲は映画に登場する2人の恋物語に着想を得たラブソングだ。舞台はサンフランシスコ。恋に落ちる2人のアジア系の若者を、1980年代の夏の空気とともに描く。若い恋、文化のはざまで揺れるアイデンティティ、そしてノスタルジア——アジア系として育つ若者の感覚が、曲の芯にある。
つまりEvery Summertimeは、ただの夏の歌ではない。映画の世界観と、NIKI自身が抱える「アジア系としてのルーツ」が重なったラブソングだ。
リリース:2021年8月(映画『シャン・チー』サウンドトラック収録)/ジャンル:オルタナR&B・ソウル/記録:米国レコード協会のゴールド認定。NIKIは米国でゴールドを得た初のインドネシア人女性となった。
世界に届いた「初」の歌
この曲は、米国レコード協会からゴールド認定(50万枚相当)を受けた。NIKIは、米国でゴールド認定を得た初のインドネシア人女性となった。ハリウッドの大作映画という巨大な舞台と、インドネシア出身のシンガーの歌声が結びつき、世界中のリスナーに届いた。
ハリウッドとアジア系音楽が出会った意味
Every Summertimeのヒットは、一曲の成功にとどまらない。マーベル映画のサウンドトラックを、アジア系アーティストのレーベル88risingが手がけた——この組み合わせ自体が、アジア発の音楽が世界の主流市場に入り込んだことを示している。文化の輸出は、こうした大型コンテンツとの接続から一気に加速する。
NIKIというアーティストの経歴、ほかの代表曲、88risingというレーベルの全体像は、こちらの記事で詳しく解説している。
出典:Wikipedia(Every Summertime)、GRAMMY.com ほかをもとに整理。

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